食物のエネルギーによる五行分類色体表一覧

 食物の色体表を求めている皆様にお届けします。11年前の発表ですが、食物の五行分類をエネルギーで分析して一覧表にした研究です。その種の一覧表は今でも果たしてあるかどうかですから、十分役に立つと思い、再編集しました。

 漢方や鍼灸などの東洋医学の根本理念は五行です。五行について説明します。五行とは、中国由来の占いの根底をなす考え方で、森羅万象は5つの性質に分類されるというものです。

 鍼灸専門学校の東洋医学概論の教科書によれば、木は樹木の生長する形態であり、成長、昇発、のびのびした姿などの作用や性質を備えている事象を表します。火は温熱、上昇の作用を持つ事象を表します。土は播種と収穫という農作物への作用であり、生化、継承、受納などの作用の事象を表します。金は清潔、粛降、収斂などの作用がある事象を表します。水は寒涼、滋潤、下へ事物を運ぶ作用がある事象を表します。

 食物に関する五行の色帯表というものがあります。中国古典の『素問』、『霊枢』などに載っているもので、どんな食物が木、火、土、金、水のどの性質を持っているかを記したもので、食べ分けによって、身体の五行的バランスを制御することができることを意味します。『素問』、『霊枢』はどちらも古代中国の文献で、どのようにして木、火、土、金、水を調べ、書かれたかは霧に包まれているものです。

 古典には、五畜、五穀、五果、五菜が記されています。五畜は、木、火、土、金、水の順に鶏、羊、牛、犬、豚の肉が分類されています。五穀は木、火、土、金、水の順に麦、黍(きび)、うるちきび、稲、豆が分類されています。五果は順に李(すもも)、杏(あんず)、棗(なつめ)、桃、栗が分類されています。五菜は韮(にら)、らっきょう、葵(あおい)、葱(ねぎ)、大豆の葉が分類されています。

 これらの世に知られている食物の五行の色体表は極めて大雑把で、東洋医療の専門家が治療するに当たり、実用性がありません。にもかかわらず、何しろ食物ですから、治療手段として是非情報が欲しい。

 そこで私は食物の五行分類を研究しました。恐らく『素問』、『霊枢』の古代の先人がやったのは、色体表という位ですからオーラの観察でしょう。そう思いませんか?しかし、オーラの観察をするには、食物の実物を目の前に置かなくてはなりません。一覧表を作るために、手を加えて食べる状態にした食物を全部用意するのはあまりにも困難です。そこで私は私にもできる別の方法を取りました。食物のエネルギーの発散は、オーラも知られていますが、バイブレーション(=振動、波動)としても観察されます。数秘術(ヌメロロジー)占いの使い手にはお馴染みのエネルギー認知法です。私は日常食べる食物を記憶に従い頭に浮かべ、そのバイブレーションを、同じく頭に浮かべた五行の各基本バイブレーションと比較して五行分類を分析することにしまいた。

 五行の基本バイブレーションは、現代日本では弱いバイブレーションで、世界を支配していません。五行思想は廃れて一般的でなくなったからです。そこで私は、瞑想し、中国思想が支配的だった唐代の中国に、”意識”を遡らせて飛ばしました。

 唐の町は現代と比べると、息を殺すようにひっそりとしていました。生きるのに精一杯の人民が、秩序にできるだけ逆らわないようにしているようでした。

 私は五行の基本バイブレーションを探りました。空間を均等に5つに割り、木火土金水のような色付けをすると、1つ1つはどんなバイブレーションになるかを想起しました。詳細は書きませんが、結果として、私はバイブレーションをはっきりと認識しました。そしてそれを記憶に刻み付けました。

 こうして認識した五行の特徴をいいますと、木火土金水は便利な言葉ですが、象徴表現としてぴったりとしない表現であることがわかりました。中国古典の洪範の書いた『書経』でいうところの「曲直」「炎上」「稼しょく」「縦革」「潤下」が近いようです。

 五行のいわゆる木火土金水の特徴をさらに詳しく説明します。木は、締め付けの緩む感じ、潤滑作用を意味します。火は、上へ強力に引き上げる力ですが、西洋占星術で用いている基本バイブレーション(エネルギー)である四大のメラメラと拡がる感じの火と違い、強い集中作用があります。土は、水の流れの中にできる渦の真ん中の状態です。淀んでいるので栄養も溜まりますが、一方で腐敗も進みます。金は、露が集まって滴となり、日の光を受けて光る様子で例えられます。科学に詳しい人であれば、温度が下がって様々な固有の物理特性が顔を出す様子を連想されると良いでしょう。水は、大変驚いたことですが、水そのものではなく、水を排出する脱水作用を意味します。五行色帯表で水に分類される内臓である腎臓や膀胱が、体に水を与える器官ではなく、水を奪う器官であることを思い出してください。それが何よりの証拠です。体を流れる“気”を調整することで体を治す療法である経絡治療をする鍼灸師は、アレルギー体質を軽減するよう依頼されたら、体の水分を増やした方がいいということで、一般的には、水のツボで、鍼や灸で“気”を取り込む補法をします。しかし、これは私が知ったところによると誤りなのです。逆に瀉法をして水のツボの気を抜かなければなりません。経絡治療をする鍼灸師は是非を検討してみてください。

 私は瞑想からいったん戻って、再度現在の中国に”意識”を飛ばしました。現在の中国に五行のバイブレーションに詳しい人がいないかどうか霊的に調べたところ、中国大陸が黒い映像で浮かび、詳しい人の分布が赤い光の点で示されました。そういう人は中国の南部に多く分布し、北部では少なく分布していました。僕は、北京付近に光る赤い点にコンタクトしました。その人は私を歓迎し、抱きしめるようにしてくれました。私はその人に五行の基本バイブレーションをテレパシーで尋ね、教えてもらいました。私が唐代で調べたバイブレーションと大きく違ったのは、火のバイブレーションでした。北京の人の示した火のバイブレーションは、集中作用が弱くマイルドでした。火のバイブレーションは想起するのに集中力が必要なので、地上で長く伝承される中で角が取れたのでしょう。

 私は瞑想から戻って、高い集中力を維持したまま、食物の五行分類の分析作業に入りました。食物を頭に浮かべ、それが放つバイブレーションを把握した後、記憶に刻んだ五行のバイブレーションと頭の中で重ね、照らし合わせたのです。たとえばブロッコリーは、木と水があてはまりました。『素問』、『霊枢』のように木火土金水の1つがあてはまるのではなく、複数の要素があてはまるのです。これは栄養知識がある現代人が考えればむしろ当たり前で、逆に、中国古典の韮(にら)は木などという言い切りは、中国人らしい、強気の啖呵に聞こえるのです。

 以下、同定作業の結論をまとめると、

○食物の五行は微妙に変化するもので、食べる時の状態に作用されます。皮がむかれているか、どう調理されているかなどです。

○一般に熱いものを食べれば火、冷たいものを食べれば金になります。

○皮を取り去った穀物は金になることが多いようです。

○アルコール飲料は、冷やしているかどうかと並んで、どれだけ飲むかという分量によっても五行は変化します。下記の表に示したのは、通常の飲み方の温度、通常の分量を飲んだ場合です。

○ビタミンを多く含む野菜、果物は概して木の要素を含みます。その他、体内の生理を潤滑にする作用のあるものはおおよそ木の要素を含みます。

○肉は古典の五畜と全く一致せず、主に火ですが、そもそも五行分類に馴染まないのではないかと思います。そう判断しています。

 結論の注意点を述べますと、

○ここに示した五行分類は、私の頭に浮かべた食物と基本バイブレーションを照らし合せたものなので、私の体質が反映していると考えるのが自然です。同じような研究を他者が行い、データを突き合わせる作業をすることが理想ですが、現実問題として困難であるため、表の利用にあたっては、個人差がある可能性を留意してください。

○木火土金水の五行のバイブレーションを、体全体の放つバイブレーションと照らし合わせたところ、正直なところ違和感を感じました。指が5本あることが暗示するから、五行は体の治療と馴染みが良いという一般認識は、誤りである可能性があります。むしろ、鍼灸治療の生まれた頃の中国の思想が五行であったため、自然と2つが結びついたという方が正しいかも知れません。占いで用いるバイブレーション(エネルギー)の分類は、洋の東西で幾つかあります。+-(陰陽)、五行、7×7、1~9の分類を基礎とする数秘術、西洋占星術で使う3分割、4分割、12分割、その他。私は、経絡治療は、現代世界に満ちるバイブレーション(エネルギー)が支配的で強い12分割で体系を作った方が効果が強いと思います。今後の治療法発展の方向として、一応お知り置き下さい。

 以下に、私が調べた五行のエネルギー分類を示します。複数の要素全てを示しています。『・』以後は弱い要素です。

表1 穀類、豆類、その他
精米土金玄米どれにも属さない小麦粉土金
大麦フレーク土土木水そば 土土木金さつまいも火・木
里芋土・木火じゃがいも山芋土火
とうもろこしかぼちゃ火土バナナ木土
くずもち水木土大豆火土小豆木火
白豆木火黒豆そら豆
表2 野菜
玉ねぎ火金長ネギ金火にんじん
ピーマン木火しし唐・木火唐辛子
キャベツレタス白菜木金
ブロッコリー木水カリフラワー  
きゅうりゴーヤオクラ火水
大根大根の葉かぶ木金・土
トマト金木・火ごぼうどれにも属さないたけのこ水木
なす金水いんげんれんこん土金
グリーンアスパラ木水火ホワイトアスパラ木土チンゲン菜金・火
ほうれん草金水小松菜木火春菊金木
セロリー木金クレソン・木火モロヘイヤ木土金
ふき木金・火たらの芽木水ぜんまい木金・火
しそ(緑)木火しそ(赤)パセリ木水
しょうが木火にんにく梅干し水水火
こんにゃく    
表3 木の実、ナッツ、香辛料
土木ぎんなん木土金ピスタチオ
ピーナツ木火カシューナッツアーモンド木土
くるみ木・金松の実水・木ひまわりの種木・火
こしょう水金からしターメリック
ごま水火    
表4 きのこ
しいたけ水・土まいたけ水・土しめじ木・土
なめこ金土えのき茸木土マッシュルーム
松茸どれにも属さないきくらげ水・土  
表5 果物
バナナ木土りんご木金木金
どれにも属さないキウイ木金いちご土金木
金金木水すももプラム
あんず火金土びわ木火さくらんぼ
温州みかん木金グレープフルーツ木金パイナップル木・火土
ぶどうプルーン木土・火ブルーベリー
メロン木土すいかオリーブ水火
アボカド水木金土パパイヤ木金マンゴー木水土
いちじく    
表6 肉類
豚赤身木火豚バラ土金豚レバー
鶏肉ラム木火馬刺し
牛肉赤身火木牛肉霜降火土・金牛肉レバー水火
牛肉舌くじら水火いのしし肉水・火
すっぽん水火    
表7 乳製品、卵
牛乳金土チーズヨーグルト金木・土
火木    
表8 魚介類
さけ木・火まぐろ赤身金・火まぐろ大トロ木金
あじ金水いわし金水さば金・火土
さんま金水かつお木金ぶり金木土
あゆ金水たい金木カレイ木・火
うなぎ木・火たらこどれにも属さないイクラ
いか土金たこ金木  
えび金木かに金木  
あさり水木金土はまぐり水土金赤貝木金・火
ほたて水・木火さざえあわび水金土
表9 海藻
わかめ昆布海苔(のり)水火
もずくひじき水金寒天木土
表10 昆虫食
いなご蜂の子木・土  
表11 飲料
緑茶木水紅茶水・火ウーロン茶土水
コーヒー水火ココア火水コーラ水木金
表12 酒類
ビール水金木赤ワイン火金日本酒金土
ウイスキー土金レモン酎ハイ水・土  

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